やりましたね!
錦織、全仏オープン4回戦進出です。
いつもよりミスが多く、
今ひとつ調子の波に乗り切れないように見えましたが、
それでも勝てるところが、トップ選手の証ですよね。
昨日の相手は、世界ランク26位のフランスのペール。
この選手がまたフランス人選手らしい(?)曲者で、
摑みどころのないテニスをするんです。
一番の武器は両手バックハンド。
錦織も試合後のインタビューで言っていましたが、
異常に良いんですよね。
信じられないほどフルスイングして、
ほぼフラットなんですが、
かなりの確率でコートに入るんです。
それだけならまだ良いんですが、
バックのドロップショットが、これまた異常に上手い。
あのフットワークの良い錦織も、
何度も何度もドロップショットを決められていました。
ペールの両手バックが凄まじく威力があるので、
強打を警戒し過ぎて、ドロップを決められてしまうんですね。
それで見ていて面白かったのは、この選手、
バックハンドで回り込むんです。
フォアで回り込むのは一般的ですが、
バックで回り込む選手は少ないですよね。
でもバックのほうが得意だったら、
バックで回り込めば良いんですよね。
僕も普段レッスンをする中で、バックのほうが得意な方に、
「バックで回り込んだらどうですか?」
と提案することがときどきありますが、
みなさん、あまり反応が良くないんです。
”フォアが強くないと勝てない”
というような思い込みや、
”フォアでエースを取りたい”
という憧れが、強過ぎるのかも知れません。
弱いところを強くすることも、もちろん必要ですが、
得意なところをどう活かすかということのほうが、
もっと大事な気がします。
みなさんはどう感じますか?